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昭和五十二年(1977)
八つ墓村 やつはかむら
監督 野村芳太郎
公開年 1977年
評点[A’]
感想
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八つ墓村
八つ墓村

 今日は、野村芳太郎監督の『八つ墓村』を観た。昭和五十二年(1977)の作品。

 羽田空港で旅客機の発着誘導員をしている寺田辰弥(萩原健一)は、自分を探す新聞の尋ね人広告を見つけて母方の祖父と名乗る人物(加藤嘉)と会う。しかし、祖父はその場で急死。毒殺であった。その後すぐ、辰弥は生まれ故郷の八つ墓村へ同村の未亡人・森美也子(小川真由美)の案内で向かう。見知らぬ親類と引き合わされ、自分が村一番の資産家の多治見家の後継者だと知らされて困惑するが、辰弥の周りで次々と殺人事件が発生する。果たして、村人に惨殺された落ち武者が葬られたという八つ墓の祟りなのか……。

 横溝正史原作の映画化(脚本:橋本忍)。公開当時、「たたりじゃ」が流行語になったという。
 スタッフは、監督:野村芳太郎/脚本:橋本忍/撮影:川又昂/音楽:芥川也寸志と、おなじみの野村組。監督以下、かつての日本の暗い雰囲気を描き出す手腕は見事。また、ウケ狙いではなく大真面目にフルスイングしてしまう野村監督の作風も生きていて、俳優のメイクなど“やりすぎ”なところもある。しかし、それが完全には滑稽になっていないのが、監督の力か。
 萩原健一はかなり自然な演技で、いきなり都会から山奥の村に連れてこられ血縁関係や因習に当惑する若者を好演。金田一耕介が渥美清なのでちょっと意外だが、金田一探偵が主役ではなく完全に脇に回っているこの作品では、朴訥とした感じが合っていた。この二人以外の、小川真由美や主人公の異母妹の山本陽子や多治見家の瀕死の当主役の山崎努などは、ナチュラルな演技というよりも“熱演”の類だが、作品の雰囲気を作るのに役立っていたかも。(2004/04/28)

昭和五十二年(1977)
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