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昭和五十七年(1982)
セロ弾きのゴーシュ せろひきのごうしゅ
監督 高畑勲
公開年 1982年
評点[B]
感想
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スペシャルコレクション セロ弾きのゴーシュ
スペシャルコレクション
セロ弾きのゴーシュ

 今日は、アニメ映画『セロ弾きのゴーシュ』を観た。監督は高畑勲で、昭和五十七年(1982)の作品。

 田舎町の楽団のチェロの一員であるゴーシュ(声:佐々木秀樹)は、練習で指揮者(声:雨森雅司)に怒られてばかり。演奏会へ向けてすっかり自信を失っていたが、夜一人で練習しているところに猫(声:白石冬実)や郭公(声:肝付兼太)や子狸(声:高橋和枝)などの動物たちが訪れてくるようになって……。

 原作は宮沢賢治の有名な作品(脚本:高畑勲)。題字を宮沢賢治の実弟の宮沢清六(2001年に逝去)が書いている(監修も担当)。
 主人公が動物相手に過ごす場面がほとんどなため、人間同士のふれあいや葛藤で人間が変化・成長していくという高畑演出アニメの特徴は見られない。一応動物キャラも人語を喋って会話をするが。ただし、その対話によってではなく動物相手にチェロを演奏すること自体でゴーシュが何かを得ていく過程はよく描き出されていたと思う。
 のちの劇場用アニメと比べてしまうと映像的に傑出したところはないし、全体に少々あっさりした印象だが、原作のイメージを崩さない小佳作という印象。動物キャラのキャラクターデザインが過剰に擬人化されておらず好印象(キャラクターデザイン:才田俊次)。(2004/09/12)

機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編 きどうせんしがんだむすりいめぐりあいそらへん
監督 富野喜幸(由悠季)
公開年 1982年
評点[A]
感想
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機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編 / 特別版 【劇場版】
機動戦士ガンダムIII
めぐりあい宇宙
特別版

(※注:↑“評点”はシリーズ全3作を通しての評価)

 『機動戦士ガンダム』の劇場版第三弾にしてシリーズ完結編のアニメ映画『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙』は昭和五十七年(1982)の作品。総監督は富野喜幸(現・富野由悠季)。副題の“宇宙”は「そら」と読む。本気と書いてマジと読み、弱虫と書いてチンピラと読む((C)立原あゆみ)のと同じ(←そうかな?)。

 アムロ・レイ(声:古谷徹)は、シャア(声:池田秀一)のもとで戦うニュータイプのララァ(声:潘恵子)との宿命的な出会いによって、完全にニュータイプとして覚醒する。セイラ(声:井上瑤)やミライ(声:白石冬美)らホワイトベースの仲間たちにも、それぞれの運命が降りかかる。そして、地球連邦とジオンとの戦いは最終段階に入る。

 この第3作に登場するキャラクターたちも魅力がある。謎のインド人(笑)ララァとアムロの出会いのシーンは、かなり芝居がかった演出だが、印象的。ニュータイプという概念は神がかり的ではあるものの、このファースト・シリーズでは、まだかろうじて難解にはなっていないと思う。
 前作同様、井上大輔の歌うエンディング・テーマが流れる中で繰り広げられるラストシーンは感動的。
 作画の面では、前作公開から半年以上の時間をとっただけあって、新作画部分が大幅に増え、かなりクオリティが向上している。ただし、アムロとララァがテレパシー(?)で交信するシーンのイメージ・ショットなどは、現在ならCGを使って、より効果的なものを作ることができるかもしれない、と思った。


 この『ガンダム』シリーズは、キャラクターの濃密な描写とリアルな設定、そしてシリアスなストーリー展開によって、日本あるいは世界のアニメ史に残るエポック・メイキング的な作品となった。
 しかし、この作品の影響によって、もったいぶった難解なアニメや特撮ものが増えてしまったという面もあるかもしれない。子供にとっては難解で大人が観ると嘘臭い中途半端な作品を増やしてしまったような。特に、最近の怪獣映画や特撮ドラマには、その手のものが多いような気がする。(2000/12/16)

昭和五十七年(1982)
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