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昭和六十二年(1982)
紅い眼鏡 あかいめがね
監督 押井守
公開年 1987年
評点[C]
感想
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押井守シネマ・トリロジー 初期実写作品集
押井守
シネマ・トリロジー
初期実写作品集
『紅い眼鏡』
『ケルベロス』
『Talking Head』

 今日は、押井守監督の『紅い眼鏡』を観た。昭和六十二年(1987)の作品。

 20世紀末、対凶悪犯罪特殊武装機動特捜班“ケルベロス”の隊員だった都々目紅一(千葉繁)・鷲尾みどり(鷲尾真知子)・烏部蒼一郎(田中秀幸)の三人は当局からの解隊命令を拒み、防弾装備のプロテクトギアと武器を持ったまま海外逃亡を図る。しかし、都々目紅一以外の二人は重傷を負い、彼は一人で旅立つ。そして三年後、都々目は街に帰って来た…。

 押井監督の実写第一作。政治っぽいのが好きな監督の全共闘趣味を前面に押し出して作られた作品。近作の『人狼』(押井守は脚本を担当)まで連なる“ケルベロスもの”の第一弾でもある。
 かなり久しぶりに再見したのだが…やっぱりねぇ…。古い邦画慣れした目で観ると…昔と今の作品を比べても詮無いことなのだが。なんと言うか、無茶苦茶(笑)。アングラ演劇みたいな演出が鼻につく。映像的にも目を見張るものがあるわけでもないし…。アニメでは鮮烈な印象の映像を作れても、実写となると簡単にはいかないのだろうか。まぁ、バカ映画(←ある種の誉め言葉)…と言って悪ければ、ドタバタアクション映画として観られる部分はあるかも。
 主演の三人は声優として有名で、その他のキャストも多くは声優。特に印象に残る演技は無いが、元々舞台畑の女優だった鷲尾真知子の演技が一番巧みだっただろうか。
 それと、これで116分というのは長すぎる。90分もあれば良かったのでは。“赤い少女”を演じた兵藤まこの美しさだけが妙に印象に残った。(2000/12/26)

王立宇宙軍 オネアミスの翼 おうりつうちゅうぐんおねあみすのつばさ
監督 山賀博之
公開年 1987年
評点[A’]
感想
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王立宇宙軍〜オネアミスの翼〜
王立宇宙軍
オネアミスの翼

 今日は、アニメ映画『王立宇宙軍 オネアミスの翼』を観た。昭和六十二年(1987)の作品。監督・原案・脚本は山賀博之で、キャラクターデザインは貞本義行。

 地球に似ている異世界のオネアミス王国で、人類初の宇宙飛行を目指して創設された“王立宇宙軍”。しかし、その夢は実現する見込みも無く、その一員であるシロツグ(声:森本レオ)も怠惰な日々を過ごしていた。しかし、熱心に宗教の布教活動をしているリイクニ(声:弥生みつき)という少女に出会い、初の宇宙飛行計画のパイロットに志願する。

 『新世紀エヴァンゲリオン』で有名になったガイナックスの第一作。作画監督の一人として庵野秀明の名もある。宇宙飛行士の訓練やロケットは綿密な取材でリアルに再現され、作中の世界も近過去の地球を基にして西洋とも東洋ともとれる不思議な雰囲気を生み出している。1987年の段階でこれほど高いクオリティのアニメが作られていたとは驚きで、現在でも劇場版として充分に通用すると思う。
 ストーリーも、現代的なシラケた若者が、あるきっかけを得てやる気になり、それが周囲を動かしていく様を、熱くなりすぎずに描いていて好感が持てる。才能あるアニメ製作スタッフたちの若さを感じさせられ、これはもう一度作れといっても無理かもしれない。森本“世界ウルルン”レオ(または森本“キッズ・リターン”レオでも可)も好演している。
 宗教がらみで多少説教くさいのと、全体としてアメリカ映画の『ライトスタッフ』に似ていることだけが引っかかる点。

 しかし、この作品は初公開当時、一部のアニメマニアから酷評され、監督はアニメ製作現場から一時離れてしまったというが、なぜなんだろう……。実写映画を模倣した作風が批判されたのか、いい子ぶっている(←妙な表現だが)とでも思われたのか……。
 ちなみに、初公開時は『オネアミスの翼 王立宇宙軍』と題名とサブタイトルが逆だったそうだ。(2001/11/19)

昭和六十二年(1982)
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