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平成十一年(1999)
ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒 がめらすりいいりすかくせい
監督 金子修介
公開年 1999年
評点[C]
感想
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ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
ガメラ3 邪神覚醒
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ガメラ THE BOX 1995-1999
ガメラ THE BOX
1995-1999

 金曜ロードショーの『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』を観たです。監督は金子修介で平成十一年(1999)年の作品。

 ガメラのせいで家族を失った(と思っている)少女・比良坂綾奈 (前田愛)が移り住んだ奈良でイリスの封印を開けてしまい、それが甦って…。
 特撮はなかなか凄いと思った。ちょっといかにも特撮っぽいってところも多かったけど。しかし、役者の演技が上手すぎて観てるのがしんどい場面もあった。中山忍とか藤谷文子とか手塚とおるとか…大根の大安売り?(爆)前田愛は意外と話すシーンが少ないので黙っていれば綺麗だった(笑)。
 それと、人間や破壊される町を多く撮っていて、肝心の怪獣はあまり撮されなかったような気がする。最後の戦いも割とアッサリしていたような。この作品は怪獣映画かSFX映画か…。怪獣を多く撮っていれば、上手すぎる役者の場面も減らせただろうに。あと、最近のハリウッド映画みたいな、続編を匂わせるラストもどうかな。
 にしても、このストーリーは、少女一人のせいで多数の犠牲者が出たような…(笑)。(2000/09/08)

MARCO 母をたずねて三千里 まるこははをたずねてさんぜんり
監督 楠葉宏三
公開年 1999年
評点[C]
感想
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MARCO 母をたずねて三千里
MARCO
母をたずねて三千里

 今日は、劇場用アニメ『MARCO 母をたずねて三千里』を観た。監督は楠葉宏三で、平成十一年(1999)の作品。

 19世紀末のイタリアの港町ジェノバに住む少年マルコ・ロッシ(声:樋口智恵子)は、アルゼンチンへ出稼ぎに行った母アンナ(声:榊原るみ)からの音信が途絶えたので、アルゼンチンへ一人会いに行くことを決意し旅立つ。

 昭和五十一年(1976)にテレビ放映された世界名作劇場『母をたずねて三千里』(監督:高畑勲/脚本:深沢一夫/キャラクターデザイン:小田部羊一)のリメイク版。
 あらすじは日本人におなじみの物語であり、キャラクターデザインの人も交代した(才田俊次)とはいえマルコの絵柄はなるべく似せて描かれており、脚本家も同じ深沢一夫であるにも関わらず、演出家が交代し二十余年の月日を経ると、こうまで違う作品になるものかと一驚せざるを得ない。
 まずテレビ版マルコのたくましさが消え、こんな子供が一人でアルゼンチンにたどり着けるとは思えなくなってしまっているのを初めとしてヒロイン的存在のフィオリーナ(声:松下恵)など多くのキャラクターが別人のようになっていたり、尺の関係でダイジェスト的になるのは仕方ないとはいえ肝心なところが省略されたり演出が変えられたりしていて釈然としない。
 特に、テレビ版では執拗なほど繰り返されていた生活観の描写がほとんど失せてしまっているのが目に付く。楠葉監督が演出した世界名作劇場の『ロミオの青い空』(1995年放映)も佳作ではあったが少々リアリティに欠けるところも気になったので、監督の責任かもしれない。
 また、劇場版では背景の描き込みが細かくなっているのだが、テレビ版の背景の方がリアリティを感じさせるのが不思議だ。テレビ版の美術監督の椋尾篁以下のスタッフによる背景は、額縁を眺めているのではなく自分がその中に入っていくような感覚を覚えるほど素晴らしいものだった。

 私の見方はテレビ版に思い入れが強すぎて点が辛すぎるかもしれないが、まだテレビ版『母をたずねて三千里』を観たことがない人に「こんなもんか」と思われるのは困るので、レンタルでも良いからテレビ版を観ることを強くお勧めしたい(DVDで全13巻もあるが観て後悔することはないと思う)。(2005/10/01)

菊次郎の夏 きくじろうのなつ
監督 北野武
公開年 1999年
評点[A’]
感想
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菊次郎の夏
菊次郎の夏

 今日は、北野武監督の『菊次郎の夏』を観た。平成十一年(1999)の作品。

 小学生の正男(関口雄介)は祖母(吉行和子)と二人暮らしで、夏休みになっても遊びに連れていってくれる人がいない。そこで、遠くにいると聞かされていた母(大家由祐子)に一人で会いに行こうとする。以前近所に住んでいた女性(岸本加世子)に偶然見つけられ、ヒモのような夫の菊次郎(ビートたけし)が成りゆきで連れていくことになる。いい加減な中年男の菊次郎と正男の珍道中。そして、旅先での様々な出会い。

 『あの夏、いちばん静かな海。』や『キッズ・リターン』の流れをくむ、抒情豊かな作品。冒頭から、友人たちは家族と遊びに行き、祖母も働きに出て一人取り残される少年の姿に胸打たれてしまった。子供の感じる孤独がよく表現されている。また、子供が世界に感じる理由のない恐怖も、夢やイメージの形で表されている。
 中年男が他人の子供を世話したり親元に送り届けるというストーリーは『座頭市』などによくあったようだが、その淵源は遠く『無法松の一生』や、勘太郎を連れて放浪する『国定忠治』あたりにまで遡るだろうか。
 映像も非常に美しいが、ブルーのフィルタが強くて人の肌がくすんでいるように見えた。これは鑑賞する環境によって異なるけれども。
 バイオレンスは直接的に描写されることが全く無く、コメディアンとしてのビートたけし流のギャグが多い。この辺、好みが別れるところだろう。また、実験的なイメージ・ショットが多く、全体的に感傷的で甘すぎるとする意見も多いかもしれない。しかし、個人的には好きな作品だ。北野武作品は、感性で観るべきタイプの映画だと思う。
 たけし軍団のグレート義太夫や井手らっきょ等が出演し、特に井手が怪演している。(2000/12/01)

鉄道員 ぽっぽや
監督 降旗康男
公開年 1999年
評点[C]
感想
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鉄道員
鉄道員

 今日は、高倉健主演の『鉄道員(ぽっぽや)』を観た。監督は降旗康男で、平成十一年(1999)の作品。浅田次郎の原作の映画化。

 北海道のローカル線の終着駅、幌舞の駅長として路線を守り続けてきた“ぽっぽや”佐藤乙松(高倉健)の半生。

 公開当時かなり話題になった作品だ。ま、いい話っすね。でも、ちょっと狙いすぎのようにも感じられた。話の展開が予想できてしまう割に、台詞もエピソードも説明過剰だったような。特に、広末涼子が出てくる最後の挿話は、どんなもんかなぁ…。ラストは『無法松の一生』みたい。
 出演者の演技もちょっと説明的な部分があったかも。とりわけ、小林稔侍と大竹しのぶは少々くどい。(2001/01/07)

金融腐食列島 呪縛 きんゆうふしょくれっとうじゅばく
監督 原田眞人
公開年 1999年
評点[B]
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金融腐蝕列島 呪縛
金融腐蝕列島 呪縛

 今日は、原田眞人監督の『金融腐食列島 呪縛』を観た。平成十一年(1999)の作品で、原作は高杉良の『金融腐食列島』と『呪縛 金融腐食列島II』。

 日本を代表する大銀行の朝日中央銀行が、総会屋を初めとする裏社会に対する不正融資で検察庁の捜査を受ける。北野浩(役所広司)たち中堅行員4人は調査委員会を作って銀行の改革に乗り出す。北野の妻(風吹ジュン)の父でもある銀行の大ボスには仲代達也。
 行員たちの活躍が、実にスピーディかつカッコ良く描かれていて退屈はしなかった。構成も、ストーリーの展開がわかりやすく破綻が無い。ただし、テンポが良すぎて問題がアッサリ解決しすぎ、少々きれい事すぎて彫り込み不足のような感じはした。最後は台詞とナレーションで展開させちゃって、あららという感じだし。尺数がもう少し長めでも良かったかも。
 俳優の演技は今の映画にしては良かったが、検事と特に女性キャスターのキャラクター作りがチョット類型的すぎてイヤミに見えるかもしれない。
 でも、最近の邦画としては、当たりだと思う。これなら映画館で観ても良かったなぁ。私が映画館に行くとハズレのことも多いから(笑)。(2000/11/04)

御法度 ごはっと
監督 大島渚
公開年 1999年
評点[B]
感想
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御法度
御法度

 今日は久しぶりに映画館に行って大島渚監督の『御法度』を観る。う〜ん、ある意味、非常に凄い…。(2000/01/09)

平成十一年(1999)
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