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濡れ髪牡丹 ぬれがみぼたん
監督 田中徳三
公開年 1961年
評点[A’]
感想  今日は、市川雷蔵主演の『濡れ髪牡丹』を観た。監督は田中徳三で、昭和三十六年(1961)の作品。
 
 広い縄張りと三千人の子分を持つ清見潟の女親分おもん(京マチ子)は、弟の岩吉(小林勝彦)をヤクザにさせないため、試験に合格した男を自分の婿にして親分の地位を譲ると言っていた。しかし、厳しい試験を通る男はなかなかいない。そこに、口八丁手八丁の八八の瓢太郎(市川雷蔵)と名乗る旅人(たびにん)が現れ、試験に挑んだ。

 雷蔵主演の『濡れ髪』シリーズの一本。大映で作られていた類似の時代劇同様、舞台を江戸時代にとったコメディ作品。この作品でも「試験をパスする」という台詞が飛び出す(笑)。また、コメディ時代劇に付き物の恋愛の割合がこの作品では大きく、ラブコメ時代劇とも言えるかもしれない。
 脚本(八尋不二)の構成が巧みで、単調にならないのが良い。やはりコミカルな作品での雷蔵は見事で、飄々とした魅力を充分に見せている。ラスト近くは意外な展開だったが、あれが、のちの『華岡青洲の妻』で生かされたのかも……なんちゃって(笑)。女親分の京マチ子も、グラマナスな体格と色気が役にピッタリだった。
 コメディ時代劇の中でも記憶に残る快作と言えるかもしれない。(2004/04/28)

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