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白い巨塔 しろいきょとう
監督 山本薩夫
公開年 1966年
評点[A’]
感想
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白い巨塔 劇場版
白い巨塔 劇場版

 今日は山本薩夫監督の『白い巨塔』を観た。昭和四十一年(1966)の作品。主演は田宮二郎。

 日本有数の手術の腕を持つ外科医だが、教授になるためには、どんな手段でも用いる財前助教授(田宮二郎)。退任を控えた東教授(東野英治郎)もまた権力欲旺盛で財前が気に入らない。東の後任教授が教授会の投票で決定されることになり、双方は権謀詐術の限りを尽くす…。

 山崎豊子の原作でテレビドラマが有名だが、この映画がヒットしてテレビ化されたとか。田宮二郎のしかめっ面がハマリ役。山本薩夫監督の作品を観るのは初めてだ。山本監督はイデオロギー色の強い作品を作ることで有名だが、この作品は政治ではなく大学病院内部のことがテーマだったためか、さほどメッセージ性が鼻につくことはなく結構楽しめた。誇張され過ぎたマンガみたいなキャラも何人かいたけど。(2000/08/30)

次郎長三国志 第一部 次郎長売出す じろちょうさんごくしだいいちぶじろちょううりだす
監督 マキノ雅弘
公開年 1952年
評点[B]
感想  今日は、マキノ雅弘監督の『次郎長三国志 第一部 次郎長売出す』を観た。昭和二十七年(1952)の作品。

 清水港の米屋の息子の長五郎(小堀明男)は、堅気のくせに博打好きで酔うと喧嘩好きにもなってしまい、喧嘩で人を殺したと誤解して出奔し、清水の次郎長と名乗って渡世人の道に入った。清水に舞い戻った彼のもとには、桶屋の鬼吉(田崎潤)・関東綱五郎(森健二)・大政(河津清三郎)・法院大五郎(田中春男)といった子分たちが集まってくる。

 村上元三の小説を映画化したという(脚本:村上元三・松浦健郎)、マキノ監督の『次郎長三国志』シリーズ第1作。副題の通り、物語の冒頭という感じで、子分たちが集まってくる過程を描いている。まだこれ一作を観ただけでは少々物足りない。
 でも、元ネタの講談や小説からしてそうなのだが、次郎長本人よりも子分の方が個性豊かでキャラが立っていて、特にコミカルな桶屋の鬼吉や関東綱五郎を撮るテンポの良さは、さすがにマキノ雅弘だ。また、元は武士の大政が妻と二人きりで語り合うシーンも良い。(2002/10/05)

次郎長三国志 第九部 荒神山・前編 じろちょうさんごくしだいきゅうぶこうじんやまぜんぺん
監督 マキノ雅弘
公開年 1954年
評点[C]
感想  今日は、マキノ雅弘監督の『次郎長三国志 荒神山・前編』を観た。昭和二十九年(1954)の作品。

 石松の敵を討とうとして失敗し、あまつさえ付け火の濡れ衣を着せられて山の中を逃げ回る、大政(河津清三郎)以下の次郎長の子分たち。一方、次郎長は子分たちが放火の疑いをかけられているので、吉良の仁吉(若原雅夫)の婚礼に表立って顔を出すことはできず、陰ながら祝いを言いに来ていた。そこへ子分たちが現れるが……。

 村上元三原作のシリーズ最終作(脚本:橋本忍)。マキノ監督は本当は前作の『海道一の暴れん坊』で終わりにする予定だったが、前作の大ヒットによってこの第9作目が作られ、後編は作られなかったという。
 そのためもあってか、半分以上が次郎長一家が山にこもってゴタゴタやっているシーンで、終わり方も非常に中途半端。これまでの作品に比べると、楽しめる部分が少なかったような気がする。次郎長一家を演じている俳優たちは皆うまいのだが……。(2002/11/30)

次郎長三国志 第五部 殴込み甲州路 じろちょうさんごくしだいごぶなぐりこみこうしゅうじ
監督 マキノ雅弘
公開年 1953年
評点[A’]
感想  今日は、マキノ雅弘監督の『次郎長三国志 殴込み甲州路』を観た。昭和二十八年(1953)の作品。

 清水港は祭の季節で、みんな楽しく踊ったり酒を飲んでいる。一方、兄貴分にあたる大熊(沢村国太郎)と、甲州の黒駒の勝蔵や猿屋の勘助との対立が激しくなり、次郎長(小堀明男)も巻き込まれざるを得ない雰囲気になってくる。そんな中、一人で甲州へ偵察に赴いた投げ節お仲(久慈あさみ)は勘助一味に捕まってしまう。

 村上元三原作の『次郎長三国志』第五弾(構成:小国英雄/脚本:松浦健郎)。冒頭シーンのお祭りのシーンや、ラストの出入り(喧嘩)のシーンまで、モブシーンの迫力が凄い。また、みんな演技が上手すぎるくらい上手い。酒を飲んで語り合うシーンは最高。このエピソードは誰が主役というわけではなく(お仲が一番目立つが)、次郎長一家を演ずる俳優たちの息がピッタリあっていて、彼ら全体を楽しむ作品なのだろう。(2002/11/06)

次郎長三国志 第三部 次郎長と石松 じろちょうさんごくしだいさんぶじろちょうといしまつ
監督 マキノ雅弘
公開年 1953年
評点[A]
感想  今日は、マキノ雅弘監督の『次郎長三国志 次郎長と石松』を観た。昭和二十八年(1953)の作品。

 前作で偶然出会って旅を共にしていた次郎長(小堀明男)と石松(森繁久彌)は、いったん別れて別の道を進む。正直の上に馬鹿がつく石松は、若い三五郎(小泉博)や女バクチ打ちのお仲(久慈あさみ)に騙されてばかり。一方、次郎長一家は旅先で世話になっていた親分の身代わりで牢屋に入ってしまう。

 村上元三原作(構成:小国英雄/脚本:松浦健郎)の『次郎長三国志』第三弾。前作では顔出し程度だった石松が主役となっている。石松と次郎長一家のエピソードが完全に別々になってしまっているが、それぞれ面白いので問題なし。
 森繁は石松という良い意味でバカな男を巧みに演じているし、牢内での次郎長一家も息がピッタリで、観ていて楽しい。今後、石松と次郎長一家が一緒になる続編を期待させられる作品。
 しかし、戦前のスターだった小杉義男がドリフのコントみたいなメイクの牢名主を演じていたのには、あららと思った(笑)。(2002/10/19)

次郎長三国志 第七部 初祝い清水港 じろちょうさんごくしだいしちぶはついわいしみずみなと
監督 マキノ雅弘
公開年 1954年
評点[B]
感想  今日は、マキノ雅弘監督の『次郎長三国志 初祝い清水港』を観た。昭和二十九年(1954)の作品。

 凶状旅から帰った次郎長一家は、刀を外して丸腰で博打もやらず、世間の人々に馬鹿にされながらお蝶の喪に服す。そんな中、島の喜代蔵(長門裕之)はお仲(久慈あさみ)に親分と一緒になって自分の母親代わりになってくれと頼み、困ったお仲は保下田の久六(千葉信男)を探すという名目で旅に出る。一方、百か日の喪が明けた次郎長一家はフグで一杯やって大騒ぎするが……。

 村上元三原作の『次郎長三国志』シリーズ第七弾(構成:小国英雄/脚本:松浦健郎)。シリアスムードだった前作よりは明るい雰囲気だが、第五部以前よりは湿り気は多いかも。しかし、陽気なシーンもあるので楽しめる。ただ、喜代蔵とお仲の愁嘆場は長くて、ちとキツかった。
 オチに至るまでの展開は予想はつくが、勢いがあるので割りと良い。この辺は佐太郎(堺左千夫)やお園(越路吹雪)など過去キャラが再登場して顔ぶれが豪華。(2002/11/16)

次郎長三国志 第二部 次郎長初旅 じろちょうさんごくしだいにぶじろちょうはつたび
監督 マキノ雅弘
公開年 1953年
評点[A]
感想  今日は、マキノ雅弘監督の『次郎長三国志 次郎長初旅』を観た。昭和二十八年(1953)の作品。

 清水の次郎長(小堀明男)は、喧嘩を仲裁したことから、お上に追われる身となってしまい、お蝶(若山セツ子)との婚礼の式を挙げたその足で旅に出る。旅先では兄弟分の佐太郎(堺左千夫)のところに世話になるつもりで飛んだ目に逢ったり、偶然出会った若い渡世人の仙右衛門(石井一雄 )のために喧嘩をするハメになったり、様々な出来事が起こる。

 村上元三原作の映画化シリーズ第二弾(脚本:村上元三・松浦健郎)。第一作はプロローグ的だったが、第二作は二つのエピソードで次郎長一家が動き回って楽しい。この作品では次郎長も貫禄を見せている。一家が裸道中をやらかすところなど笑える、任侠映画というより青春群像ドラマのような明るい雰囲気の作品。(2002/10/13)

次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊 じろちょうさんごくしだいはちぶかいどういちのあばれんぼう
監督 マキノ雅弘
公開年 1954年
評点[A’]
感想  今日は、マキノ雅弘監督の『次郎長三国志 海道一の暴れん坊』を観た。昭和二十九年(1954)の作品。

 保下田の久六を斬った凶状も解け、晴れて亡きお蝶と豚松の法要を済ませた次郎長一家。そんな中、次郎長(小堀明男)は石松(森繁久彌)に四国の金毘羅様の代参を頼む。石松は旅先で遊女の夕顔(川合玉江)に惚れ、身受山の鎌太郎(志村喬)の忠告によって彼女を身請けしようと決心したが、石松の命を狙うものがいた。

 村上元三原作のシリーズ第8弾。といっても、この作品の脚本はオリジナルらしい(脚本:小川信昭・沖原俊哉)。最も人気の高かった石松が主人公の作品。
 森繁と志村喬の熱演、石松と次郎長一家の友情や石松と小政との出会い、女性を花に例える表現と盆踊りのシーンの映像表現など見どころが多い。特に、花と面をかぶっての盆踊りの映像は美しい。ただ、森繁の石松は、熱演が過ぎてくどいように感じられるところもあるかな、と思った。(2002/11/23)

次郎長三国志 第四部 勢揃い清水港 じろちょうさんごくしだいよんぶせいぞろいしみずみなと
監督 マキノ雅弘
公開年 1953年
評点[A’]
感想  今日は、マキノ雅弘監督の『次郎長三国志 勢揃い清水港』を観た。昭和二十八年(1953)の作品。

 清水港に戻った次郎長(小堀明男)一家は、新たな住まいで正式に一家を構える。そこに石松(森繁久彌)と三五郎(小泉博)がやってきて、お調子者の三五郎は黒駒の勝蔵(石黒達也)との揉め事に次郎長を巻き込んでしまう。

 シリーズ第四弾で、新たなキャラとして三保の豚松(加東大介)が初登場。また、黒駒の勝蔵との対決も初めて描かれ、ますます娯楽性たっぷりの楽しい作品。この作品では石松よりも三五郎が目立っていて、彼は本当にどうしようもないヤツだが、根っからの悪ではなくなんとなく憎めないところも表現されているのが良い。豚松も、ちょっと演技が濃くてわざとらしく見える面もあるが、上手い。(2002/10/26)

次郎長三国志 第六部 旅がらす次郎長一家 じろちょうさんごくしだいろくぶたびがらすじろちょういっか
監督 マキノ雅弘
公開年 1953年
評点[A’]
感想  今日は、マキノ雅弘監督の『次郎長三国志 旅がらす次郎長一家』を観た。昭和二十八年(1953)の作品。

 甲州で猿屋の勘助(小堀誠)を斬り、お上に追われる身となった次郎長一家は凶状旅を続ける。どこへ行っても厄介者扱いされ、旅なれぬお蝶(若山セツ子)が病んで進退に窮する。そこで、かつて次郎長が相撲興行をしてやった元力士の保下田の久六(千葉信男)のところに世話になるが、彼は次郎長たちを売る。

 村上元三原作の『次郎長三国志』シリーズ第六弾(構成:小国英雄/脚本:松浦健郎)。今作は、冒頭からかなりシリアスな雰囲気で展開する。前作までより一転して暗く、登場人物が泣きすぎるような感もあるが、逆境の中でますます固く結びつく次郎長一家の絆が素晴らしい。
 越路吹雪の演ずるお園と、長門裕之の演ずる島の喜代蔵が新登場。(2002/11/10)

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