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忠臣蔵 花の巻・雪の巻 ちゅうしんぐらはなのまきゆきのまき
監督 大曾根辰夫
公開年 1954年
評点[B]
感想  今日は以前録画した『忠臣蔵 花の巻・雪の巻』を鑑賞。先代松本幸四郎(松本白鴎)が大石内蔵助。長かった〜(3時間8分)。内容はチト古さを感じさせたが、こういうのがオーソドックスな忠臣蔵映画だったんだろうな。大石の妻りく役の山田五十鈴が松本幸四郎に負けない貫禄(?)があった。(1999/12/24)

直撃!地獄拳 ちょくげきじごくけん
監督 石井輝男
公開年 1974年
評点[B]
感想  今日は、石井輝男監督の『直撃!地獄拳』を観た。昭和四十九年(1974)の作品。『直撃!地獄拳』シリーズの1作目…といっても、全2作だけだけど。

 麻薬捜査の失敗で多くの犠牲者を出して辞職した元警視総監・嵐山(池部良)と元麻薬課の刑事・隼猛(佐藤允)は、甲賀忍者の子孫の甲賀竜一(千葉真一)と死刑囚として服役中の桜一郎(郷^治)を仲間に引きずり込んで、マフィアの麻薬取引を阻止しようとする。
 始めから終わりまでアクションとギャグが間断なく繰り出される。2作目より、わずかにギャグが少なくアクションが多いような気がするが、それでも笑える部分は多い。元世界フェザー級チャンピオンの西城正三と当時の国際的カラテスターの倉田保昭がアッサリやられてしまうのが笑える。特に、倉田保昭の最期の台詞は聞きもの。
 マフィアのボスの邸宅として伊豆か熱海あたりの別荘を撮して「ニューヨーク」と字幕を入れているのも人を食っている。マフィアの日本総支配人役は津川雅彦。実は、この作品は数年前に観たことがあるのだが、あらためて観るとほとんど忘れていた。ま、そんなもんだ(笑)。(2000/09/30)

直撃地獄拳 大逆転 ちょくげきじごくけんだいぎゃくてん
監督 石井輝男
公開年 1974年
評点[B]
感想  今日は、石井輝男監督の『直撃地獄拳 大逆転』を観た。昭和四十九年(1974)の作品。一部のマニアには有名な『直撃!地獄拳』シリーズ第2弾。

 元警視総監・嵐山(池部良)の指令を受けた甲賀竜一(千葉真一)・桜一郎(郷^治)・隼猛(佐藤允)の3人組が、宝石を盗まれたと狂言を打ったシカゴ・マフィアから、宝石や金を盗むために大暴れ。ボケ役の桜一郎が、甲賀のイタズラでテーブルに接着剤で手をくっつけられると次のシーンでは手の平型の厚板を手につけたまま登場したり、文字通り背中に火がつくと甲賀が小便で消したり、バカギャグのオンパレード。
 これは確信犯的バカ映画だからノリで観るものだが、石井輝男は職人監督だけあって、一応、作品の形は成している。前作が好評だったのかゲスト出演者が多い。真っ白塗りの山城新伍や丹波哲郎や志穂美悦子が登場。丹波先生、ラストシーンでは『キイハンター』の衣装になって登場(笑)。(2000/09/20)

ちょっと出ました三角野郎 ちょっとでましたさんかくやろう
監督 佐々木恒次郎(佐々木啓祐)
公開年 1930年
評点[B]
感想  今日は、佐々木恒次郎(佐々木啓祐)監督の『ちょっと出ました三角野郎』を観た。昭和五年(1930)の作品。

 とある田舎の山下村と海辺村は近々、八木節大会で雌雄を決しようとしていた。風来坊の太市(渡辺篤)は流れ着いた山下村で海辺村のスパイと間違えられる。たまたま逃げ込んだ先の海辺村で美しい娘(花岡菊子)のいる食堂に拾われ、ひょんなことから海辺村代表として八木節を唄うことになったが……。

 「ちょっと出ました三角野郎」という言葉は何かで聞いた記憶があったが、この作品が基だったのか。この題名は上州地方の八木節の「またも出ました三角野郎」をもじったものか。しかし、三角野郎って何なんだ。
 主人公がルンペン、しかも母親に背負われた子供が手に持っている食べ物を主人公が食べてしまうという冒頭の展開はもろにチャップリンのパクリで、いったいどうなることかと心配になったが、その後は洋画の無声コメディ映画の要素を日本の田舎の風景に溶け込むよう巧みに翻案している。『猿蟹合戦』にヒントを得たと思われるネタが面白い。
 スカパーの衛星劇場で放映された版は全くの無音で八木節の音楽を聞けないのは残念だが、45分弱の短さなので飽きることはない。ところどころで観られるサイレントならではの演出が楽しい。 (2006/10/15)

チリンの鈴 ちりんのすず
監督 波多正美
公開年 1978年
評点[A]
感想  今日は、やなせたかし原作のアニメ映画『チリンの鈴』を観た。監督(演出)は波多正美で、昭和五十三年(1978)の作品。

 綺麗な音のする鈴をつけている子羊チリン(声:松島みのり)は狼のウォー(声:加藤精三)に母(声:中西妙子)を殺され、弱く哀れな羊は嫌だとウォーのもとで修行し、強くたくましくなった。しかし、彼(声:神谷明)が得たものは何だったのか。

 言わずと知れた『アンパンマン』の原作者やなせたかしの絵本を基にした作品。やなせたかしは『アンパンマン』が圧倒的に有名だが、それ以前に元々絵本作家として一家を築いていた人らしい。
 教育アニメ的な寓話性の強いストーリーであるが、のどかで平和な世界の序盤とそれが急転する中盤以降の雰囲気、絵本的なソフトな絵柄と色使いの羊たちと牧場に対して凶悪な狼と彼が住む岩山と、いくつかの対比表現を用いた効果的な演出のため飲み込みやすくなっており、嫌味を感じない。チリンが変貌していく過程の表現も面白く、声優たちの演技も良い。
 50分に満たない短編だが、大人が観ても心に残るものがあるアニメの佳作だと思う。

 この作品、噂には聞いてはいたが一度ビデオ化されたものの廃盤になっていて、現在DVDにもなっていないので今まで観られる機会がなかったのだが、NHK BSで放映されて観られたのは幸いだった。(2005/12/31)

青島要塞爆撃命令 ちんたおようさいばくげきめいれい
監督 古沢憲吾
公開年 1963年
評点[C]
感想  今日は、古沢憲吾監督の『青島要塞爆撃命令』を観た。昭和三十八年(1963)の作品。

 第一次世界大戦時、日本は日英同盟を結んでいる英国の側に立って、青島のドイツ軍要塞を攻めることになった。陸海からの攻撃が不可能なビスマルク砲台を空爆で破壊するため、誕生から間もない海軍航空隊に出動が命ぜられる。しかし、いまだ飛行機は低性能で、隊長・大杉少佐(池部良)以下の隊員たちは悪戦苦闘する。

 海軍航空隊幼年期を描いた物語で、特技監督が円谷英二というので期待していたのだが……。冒頭から、開放式の座席から顔を出している搭乗員が全く風圧を受けていないように見え、前席と後席で地上並みに自由に会話していたので、ガッカリしてしまった。いくら時速200kmも出ない飛行機だといっても、リアリティが無さ過ぎる。
 肝心の空中特撮も、軍艦の大砲発射や地上での砲弾の爆発の再現にくらべるとイマイチ。また、ストーリーの面でも女スパイ(浜美枝)云々はテーマをボカすだけだったような。野郎ばかりの戦争映画なので女優を出そうとしたのかもしれないが。それだったら、爆撃をするための苦心惨憺の工夫や訓練風景を描いてほしかった。
 隊員として佐藤允・加山雄三などが、海軍の司令長官として藤田進が出演。(2002/12/20)

沈黙 SILENCE ちんもくさいれんす
監督 篠田正浩
公開年 1971年
評点[B]
感想  今日は、篠田正浩監督の『沈黙 SILENCE』を観た。昭和四十六年(1971)の作品。原作は遠藤周作の『沈黙』で、脚本も彼と篠田監督の共同。

 既にキリシタン禁令下にある日本に宣教師ロドリゴ(ディヴィッド・ランプソン)とガルペ(ダン・ケニー)が潜入してくる。やがてキチジロー(マコ岩松)に密告されて捕らえられたロドリゴが見たものは…。
 九州の自然が非常に美しく撮られている。百姓の貧しい暮らしとの対比が効果的。撮影は、あの宮川一夫。
 私は原作をまだ読んだことが無いのだが、遠藤周作の不信の告白のように見えた。こういう解釈で良いのかな?原作を表現し切れていないのだろうか。昨日観た小栗康平監督の『死の棘』と同様、評価の高い原作の映画化は難しいのだろう。
 丹波哲郎が出ていて、コントみたいと評していた人もいたけれども、個人的には結構いいと思った。私はタンバ先生、割と好きだし(笑)。(2000/10/26)

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