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とんちんかん八百八町 とんちんかんはっぴゃくやちょう
監督 石原均
公開年 1957年
評点[B]
感想  今日は、エノケン主演の『とんちんかん八百八町』を観た。監督は石原均で、昭和三十二年(1957)の作品。

 有名な半七の孫にあたる岡っ引の伴七(榎本健一)は怪盗紫頭巾を捕らえて鼻高々。しかし、紫頭巾が狙っていることを示す血染めの矢が大店〔おおだな〕の三田屋の軒先に刺さっていたと聞き、さっそく三田屋に泊り込む。しばらくして伴七は中番頭の定吉(益田キートン)を容疑者として捕らえたが……。

 上映時間59分ほどの短編(原作・脚本:舟橋和郎)。戦前からお得意の捕物帖ものだが、この作品では子役の金太(泗水成一)というキャラクターの活躍が目立って、エノケンは食われているというほどではないものの活躍ぶりは昔の作品ほどではない。どうも脱疽で右足指を切除したあとの作品であったようで、捕物帖に付き物の “追っかけ”があまり出来ない状態だったようだ。動きのある捕物シーンも冒頭にあっただけだった。
 脚本も演出もそつなくまとまっているが、戦前作と比べてしまうとちょっと寂しいかな……という感じがする。ただし、捕物シーンをシルエットで処理したりしている部分など工夫されていて面白い。(2006/04/09)

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