QUAD 44 + 405

44 pre amplifier 1979年

ブラウンのボディにカラフルな黄色と赤のボタンの初期型と、グレーのボディの後期型44GYがある。

外観だけではなく、中身も全くの別物。カラフルなキーが可愛いので、私は初期型を入手した。 初期型の入出力端子はDIN、44GYはRCAピンプラグに変更されている。

22,33と進化してきた音質調整用フィルター回路は、44のTILTで一通りの完成を見た。 高域と低域を同時に調整し、アンバランスな音質になることを防ぐのである。 よくあるトーンコントロールと異なり、中音域はあまりいじらないので、楽器の音色が不自然に変化してしまうことも無く、 有効に活用できる。

個人的にはQUADのプリアンプで最も完成度が高いのは、この44型だと思う。 44の廉価版にあたる34型と同じパワーアンプで比較視聴したことがあるが、 情報量、レンジとも44の圧勝であった。(勿論、34には34の魅力があるわけで、私は34も所有しているわけなのだが)

405 power amplifier 1975年

現在のQUADのパワーアンプの回路は405が原型になっている。 QUADの歴史の中でも特にEPOCH MAKINGなアンプであろう。

405で採用された、カレントダンピング方式は小出力A級アンプと、 ダンパー回路(B級動作のプッシュプル構成)で構成されており、 小出力時はA級アンプからスピーカーに電流を駆動。大出力時はダンパー回路が動作するようになっている。 また、入力信号と出力信号間の誤差検出回路により出力の歪をキャンセルする仕組みである。 この回路で英国科学技術奨励女王賞を受賞している。

フロントパネルにヒートシンクを配置し、意匠として利用したデザインが秀逸。 このデザインは名の有る工業デザイナーの作だったはず。

44、405ともに初期型はラインの入出力がDIN型。専用のケーブルやRCA-DINの変換ケーブルさえ自作してやれば、 使い勝手に問題は無い。よく、端子をRCAに付け替えている中古品を見かけるが、個人的には、やめたほうが良いと思う。

スピーカー端子はプッシュ型の単純なもので、そのままでは、あまり太いケーブルは使えない。 405-2からはバナナプラグに変更されている。


現在は、SonusFaberのMINIMAと組み合わせてサブシステムとして利用中。

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