JBL D216

JBLの有名なフルレンジユニット、D-130(38cm口径)のミニチュア版として作られたのが、 このD216と8Ω仕様のD208です。JBLの創立者であるJames B. Lansing氏設計のユニットとしては、 最後のものといわれています。

ボイスコイル径が2インチ、口径も8インチと、ちょうどD130の寸法を半分にした、このD216は フルレンジといってもツィータの追加が必須であるD130とは異なり、 フルレンジスピーカーとして非常にバランスの取れた帯域バランスを持っています。 古い録音中心なら、このD216一本を大きめのキャビネットに入れるだけで、充分に Vintage JBLの世界を堪能する事が出来るでしょう。

もともと、8吋という小型スピーカーは、構内放送用のスピーカーなどが中心で、このような 高級家庭用ハイファイスピーカーの生産は少なかったものと思われます。アメリカの家庭用 スピーカーは12吋、30cm口径のものが主力でした。そういったわけで、このD216や同社のLE8T のような高級小型フルレンジは生産量も少なく、現在、市場では非常に見つけにくくなっていますし アメリカ国内でも市場価格が高騰気味です。

D130譲りの頑丈で精密な作りのフレームは、このスピーカーが高級品であることを物語っています。



まさしく、D130のミニチュアといった、外観


アルニコマグネット時代のスピーカーユニットです。スピーカーケーブルは、ばねで固定するタイプ。


JBLの銘板古い時代のJBLのロゴがカッコよい。

JBLの8インチスピーカーというと、D208/216よりもLEシリーズのLE-8/8T/8T-Hが有名だが、WebMasterは Dシリーズのほうに、音色的な魅力を感じています。

むかし、経験不足ゆえ、D130などは楽器用のドンシャリスピーカーだと思っていた頃、 あるお店で、状態の良い、初期型のD130を、裸の状態で、適切なアンプとの組み合わせで 試聴させてもらった事があります。 見た目は、JBLなのに、そのことに全く気づかず、 その繊細な音に、「欧州系のユニットですか?」と質問してしまったのを覚えています。 先入観にとらわれていた自分を恥じるとともに、良質なビンテージオーディオとの衝撃的出会いでした。

D30085(ハーツフィールド)キャビネットにアダプターを介してウーファーとして使用する例も有ったそうです。

1947年に発売開始。1980年にSFG化(磁気回路のフェライト化)をした、D208Hになりますが、 1982年には発売が中止されています。バリエーションとして、プロ用の2110があります。

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