オーディオシステムの履歴 もしくは マニアの受難

TANNOY M20gold mk2からスタート

第1期システム 1988年頃
LOUD SPEAKER TANNOY M20gold Mk II
AMPLIFIER SONY TA-F333ESG
CD PLAYER SONY CDP-338ESD

私がオーディオに本格的に目覚めたのは大学時代。たまたま日本橋電気街で聴いたONKYOのD-500という スピーカーの音が気になったのだ。オーディオ雑誌あさりと、電気街めぐりが始まった。

実際に体験すると、D-500は、英国の小型スピーカーの設計を参考につくられた日本製スピーカーであることがわかった。 また、音質的傾向は、日本製より、英国製のスピーカーが、より、私の好みに合うことも判った。 そんな中で、Harbeth HL-Compact, Celestion 5, Mission 751, TANNOY M20等のイギリス製の スピーカーを比較試聴し最終的にTANNOY M20 gold mk2を購入した。 (HL-Compactが一番好みの音質だったのだが、当時の予算では手が届かなかった。)

雑誌で勉強したといっても、短い期間だったので、タンノイやセレッションが英国で歴史の あるメーカーである事や、HarbethがBBCモニター系の血を引く由緒正しいメーカーだとか、 そんなことは全く知らなかったし、有名ブランド、無名ブランドなど、考えもしなかった。

M20Gold mk2は、当時、日本に輸入されていたタンノイでは珍しく、同軸タイプではない普通の2WAYスピーカー。 当時、英国で店頭で販売されているタンノイというと、この手のタイプが一般的。 プレステージモデルクラスの価格帯のものは、英国の一般的なオーディオ店では、店頭展示はしていなく、 受注生産販売の形式をとっている。(アジア圏での販売台数が多いことから、アジア向けモデル。などと 程度の低い悪口を言う人もいるようだが、地域にあわせた販売戦略をとるのは、企業として当然のこと。) M20Goldは、すでに手放してしまったので、詳細は忘れてしまったが、20cmクラスの高分子系素材の ウーファーとドームツィータの2WAYスピーカー。定価はペア10万円程度だったのではないかと思う。

アンプ、CD類は無難に国産の中級機を選択。まだまだ雑誌の評価を気にしていた時代。

TANNOY Little Gold Monitorと格闘 Cyrus TWO + PSX

第2期システム 1990年頃
LOUD SPEAKER TANNOY Little Gold Monitor
AMPLIFIER MISSION CYRUS 2 + PSX
CD PLAYER SONY CDP-338ESD

スピーカーをTANNOYのLittle Gold Monitor(以後、LGM)に更新。当時通っていたサウンド寺下 (名前を失念してしまったが、当時の店員さんにはお世話になった)の改装セールで店頭品がやすく 入手できたのだ。

これは30cmのハードエッジタイプの同軸ユニットを40リットルの箱に入れた小型のモニタースピーカー。 当時、SONY Music Entertainmentの信濃町スタジオでも同シリーズのスピーカーが使用されていたそうだ。

ハードエッジ&小型エンクロージャーの為、低音再生には苦労し、駆動力のあるアンプを探すことになった。

当時使用していたTA-F333ESGの上級クラスの555系や、同価格帯の国産アンプ、 Musical Fidelity A1, A100, NAIM NAIT II, Creek 5050, Mission等の英国製プリメインアンプを比較視聴した。 英国製のアンプに比べ、国産プリメインアンプの再生音は解像度は高いのだが、立体感と活気にかけるのに驚いた。

この頃から、オーディオ雑誌の評価記事はあまり気にしないようになった。そもそも、ちょっと地味な英国系プリメインは 雑誌で取り扱われる機会も少なかった。

最終的に私が購入したMISSION CYRUS IIは外部電源装置PSXを追加することにより、出力アップ (電源電圧の増加と考えられる)と特に低域の質の向上を図ることが出来る。 これから、中古などで入手を考えている人はご注意を。

大型の外部電源とあいまって、非常に優秀な駆動力のアンプだった。音は、QUADのセパレートアンプの音を 少々若くしたような感じで、落ち着いた雰囲気の良いものであった。のちに、CYRUS ONEをサブシステム用に 使っていたこともある。

同社製品は、英国では、プリメインタイプだけではなく、AVプリやパワーアンプ、チャンネルデバイダーとそれに対応した スピーカーなど、かなり豊富なラインナップを持っており、英国のオーディオショップで展示販売されている製品の中では ハイエンドに位置する。

この時期に、逸品館を知り、店長の清原裕介さんと仲良くなった。Musical Fidelity製品の視聴は、開店早々の逸品館で 行った記憶がある。PSXはオーディオのナニワで、CYRUS2は逸品館で購入したのではなかったか…(逆だったかも?)

NAIT2もCYRUSとくらべると、よりストレートな音で、非常に魅力的だったのだが、 当時の私は、電源投入ノイズの大きさが心配で購入することが出来なかった。

LGMのスタンドには、タンノイの金属製のものを使用していたが、安定性に難があり、音質的にも不安があったので、 後に岡山のオーディオ101に楓製のものを特注した。

QUADとの出会い。QUAD 66CD

第2期システム 1990年頃
LOUD SPEAKER TANNOY Little Gold Monitor
AMPLIFIER MISSION CYRUS 2 + PSX
CD PLAYER QUAD 66CD

66CDは、基本的に、Philips社の汎用CDP基盤で構成されている。Philips社がOEM用に会社に販売したものだろう。 メーカーによる使用部品の仕様の若干の違いはあるが、当時の16bit 4fsをスペックとする多くのCDPが同じ基盤を 使用したようである。66CDは、QUADセレクトのDAC CHIP(TDA1541A)を使用していた。

いつのまにか、すべて英国製のシステムになっていた

QUAD 66 + 606の導入

第3期システム 1992年頃
LOUD SPEAKER TANNOY Little Gold Monitor
PRE AMPLIFIER QUAD 66 PRE
POWER AMPLIFIER QUAD 606 POWER
CD PLAYER QUAD 66 CD

66 PREはすべての制御をリモコン - 66 CONTROL PANEL - で行う思い切った設計。 このリモコンの操作性は非常に良く、電源のON/OFFからセレクター、ボリューム調整、CDPのコントロール、 QUAD独自のTILTトーンコントローラーの操作等を、すべて直感的に行うことが出来る。 音量調整は多くの装置では音量のUP/DOWNボタンによって行っているが、これを回転式ツマミで行えるのが素晴らしい。

cyrus twoも非常に良いアンプだが、QUADのシステムに置き換えることにより、より低域がしっかりし、 帯域バランスの整った音質にまとめることが出来た。また、上記のリモコンにより非常に操作性が良くなったのも 大きな収穫だった。リモコンで制御できるアンプを使っていたのがこの頃だけ。

ESL63Pro導入 ALL QUADシステムへ。

第4期システム 1994年頃
LOUD SPEAKER QUAD ESL-63Pro
PRE AMPLIFIER QUAD 66 PRE
POWER AMPLIFIER QUAD 606 POWER
CD Transport QUAD 66 CD
DA Converter Musical Fidelity / IPPINKAN TUBALOG KAI

ついに、念願だったQUAD ESL-63proを購入。CDとAMPをQUADのものを使っていると、ESLが欲しくなるのは、当然の流れ。 QUADの完全システムコンポとなった。今思うと、過不足感の無い、バランスの良い音を出すシステムだった。

CDの再生音向上のため、Musical FidelityのTUBALOGという真空管バッファ回路(6DJ8使用)を持つDAコンバータを、 逸品館がチューニングしたものを導入。まだ、AIRBOWの名前は無かった頃。以上、大学生時代。

CEC ベルトドライブトランスポーター導入

第5期システム 1995年頃
LOUD SPEAKER QUAD ESL-63Pro
PRE AMPLIFIER QUAD 66 PRE
POWER AMPLIFIER QUAD 606 POWER
CD Transport CEC TL-2
DA Converter Musical Fidelity / IPPINKAN TUBALOG KAI

DAコンバータの導入に伴い、トランスポートもCD PLAYERの流用から専用機 CEC TL-2を導入した。 ALL QUADシステムの操作性の良さは失ったが、良質なCD読み込みによりDAコンバータが、より一層性能を 発揮できるようになった。 後にこのTL-2は、AIRBOW TL-5100KAIと同様のチューニングを受け、TL-2KAIとなる。

真空管アンプへの挑戦 EAR-859

第6期システム 2000年頃
LOUD SPEAKER QUAD ESL-63Pro
AMPLIFIER EAR 859
CD Transport AIRBOW TL-2KAI
DA Converter Musical Fidelity / IPPINKAN TUBALOG KAI

真空管アンプが使いたくなって、当時評判の良かったEAR-859を購入した。 このアンプは、良い意味での真空管的柔らかさ、暖かさと、反応の良い音のバランスが取れており、非常に優れたアンプである。 設計者のパラビチーニ氏はLuxmanでアンプ設計をしていた経歴も有り、奥様は日本人との事。 輸入開始当初のEARは販売価格も安く、非常にお買い得な真空管アンプだった。

QUADのセットは手放さず、現在も、実家で両親が使用している。使いやすいと好評。

現在のシステム AIRBOWプリメインとESL63proのワイドレンジ化

2005年現在のシステム
LOUD SPEAKER QUAD ESL-63Pro
TWEETER AIRBOW CLT-1
SUPER WOOFER SA-LOGIC D-CUBE2
AMPLIFIER AIRBOW TERA Limited
CD Transport AIRBOW TL-2KAI
DA Converter AIRBOW DAC-1

真空管アンプ+真空管バッファーDACと、比較的やわらかい方向で調整していたのを、アンプ、DACの入れ替えにより、よりアキュレート な方向のチューニングに変更した。

ESL63Proは、10年以上不動のメインスピーカー。弱点であるアタック音と低域を補う為、AIRBOW CLT-1とSA-LOGIC D-CUBEを導入。 詳しくは別ページで。

螺旋館 TOP PAGEに戻る