1000話 - テラナー
( Der Terraner、 The Terran)

Clark Darlton



1 - 到着

カルフシュ(Carfesch)、コスモクラート(Cosmocrat)のティユリク(Tyrik) の使者、がエデン(Eden)II、「それ」の惑星、に到着した。彼は2つの細胞活性装置 を携えてきて、「それ」に渡さねばならなかった。不死者は彼を歓迎し 自分のもと共にカルフシュが永久に留まることになるだろうと話した。


2 - 探索

チャルタ(Charruta)とベリッツ(Berritz)は何十年も大宇宙を巡回し 細胞活性装置に選ばれた人物を見つけ出そうとしていた。彼らは2つの 時空連続体が交差している宙域に到着した。第3惑星の周りで戦闘が 荒れ狂っていた。円筒状の宇宙船が時空連続体の割れ目から出現し、球形 宇宙船に戦いを挑んでいた。チャルタとベリッツが船に載せていた探知機は 活性装置保持の候補者がこの惑星に居ることを表していた。彼の名前は アトラン。

第二の活性装置保持の候補者が見つかるまでさらに1万年がかかった。


3 - 探索 - その 2

ヤンカー(Jynker)は<コルコール・アー(Korkoor-Aar)>の 司令官である。何年も前に彼の宇宙船は事故にあい、そのほとんどが 放射能を帯びてしまった。ヤンカーは残った唯一の乗員で、他は皆 死んだかミュータントと化して彼を殺そうとしている。

探知機が鳴りだしヤンカーは船の反対側の端までいって潜在的な 活性装置保持の候補者が見つかった惑星まで船を向けた。彼は ほとんど成功するところであったが船は激突した。


4 - 少年

若い(6歳の)ペリーは叔父と釣りをしていた。彼は宇宙旅行や統一した 文明について定期的に見る夢について叔父に話した。雷が鳴り始めた のでペリーは家路についた。彼の叔父が彼の姿を求めて見渡した時 ペリーは姿を消していた。


5 - 大宇宙への窓

ペリーは「それ」とカルフシュの前で実体化した。「それ」は ペリーに大宇宙への窓について話した。この窓が何処にあるのか たずねられた時、「それ」はペリー自身の中にあり、正しい時がくれば 彼がそれを開くであろうと言った。「それ」が要求したようにペリーは 目を閉じ窓をちらりと目にした。そして自分が光のビームの中にあって あらゆるものと調和をとって共鳴しているのを見た。混乱してペリーは 目を開けたが「それ」はそれ以上の説明はしなかった。その後、カルフシュは 子供を家に戻し、この体験の全ての記憶を消した。

その直後、「それ」は42個の惑星をもつ太陽系にテレポートした。そこで(訳注: 正確にはそれから過去に遡って)第9と第10惑星の間に手近な銀河の謎の手がかりを 置いた。いずれローダンは不死を求める探索でこの謎を解かねばならないだろう。


6 - 大宇宙への道

この章は1〜999話の全冒険談の要約である。ここでは概説しない。 -- セドリック注



7 - 男

現在に戻って、カルフシュはペリー・ローダンの前に現れ、「それ」が 彼に会いたがっていると知らせた。そしてコスモクラートの使者は 姿を消した。ローダンにはどうやってエデンIIに行くのかも、何処に 時間のない惑星を見つけるかも手がかりが無かった。彼に答えを 示したのはグッキーであった。ローダンの心深くを探った後、彼は 今こそライレ(Laire)の眼を使うときだと言った。ロボットの 眼はローダンを目的にあった場所に送りすだろう。

ローダンは眼をかくして置いた時間金庫から取り出し、それに意識を 集中した。ローダンはグッキーの目前で姿を消した。


8 - 力の球形体(Sphere of Influence)の中心で

ローダンは一種の霧で満たされた馴染みの無い場所で実体化した。彼は お馴染みの笑いで迎えられたが、それは「それ」の笑いではなかった。 ローダンは大いに驚いたがゲストはタコ・カクタであった。カクタは 新(第二次?)遺伝子危機の間に彼と他の7人のミュータントが「それ」の 集合意識に融合し、それが今彼の居る場所であると説明した。(訳注: この8名の旧ミュータントたちが「それ」に融合したのはもっと後の話。) ローダンは彼もまた「それ」と融合するのかとたずねたが、カクタの 答えは否であった。その後、二人の男は「それ」と会見するために テレポートした。

不死なる存在はローダンに宇宙ハンザ同盟(Cosmic House)、人類が設立 しなければならない銀河間通商組織について話した。この冒険の間に 数多くの危険がローダンを待ち構えていて、彼はライレの眼を頼って 彼が同時に多くの場所に存在できるという幻想を与えねばならない。この 通商組織の詳細を訊ねても、「それ」は何のコメントもしないだろう。

けれどもローダンは「それ」がこれを彼に告げるのに大いに興味をもっているのを 感じ、最終的には「それ」を説得して説明させた。不死者は、宇宙ハンザ同盟 に関連する出来事はかれが今行っているゼト・アポフィス(Seth-Apophis) という存在との戦いの直接的な関連をもつであろうと言った。その名前 はローダンには馴染みのようにひびいたが、彼はそれを指し示す事は出来なかった。


9 - 物質の窪地(Matter Sink)の秘密

ゼト・アポフィスは非常に強力な超知性体で、誰のために働いているのかを 全く気付かせずに人々を自分の配下に置くことが出来る。そのため、「それ」は 反撃するのに非常に困難な時期にありローダンの援助が必要なのだ。コスモクラート は「それ」の側に立っていて、「それ」はかれとゼト・アポフィスの力の球形体 の間に中立ゾーンを必要としている。

「それ」はローダンに、コスモクラートが何者かを理解するためには、人類が 超知性体そのものになる必要があると言った。「それ」は玉葱のような 進化のプロセスを述べた。外の層ほどより進化しているのだ。ある種族が 進化のスケールで発展したとき、玉葱の中心からさらに進むことになる。 宇宙飛行は人類を一つ上のレベルにまで進むことを可能とした。そして 7者のヘトス(Hetos of the Seven)との戦いはもう一つ上のレベルまで 人類を発展させた。宇宙ハンザ同盟は人類が進化のもう一つも過程に到達 するのを助けるであろう。ヘトスは進化より権力を欲して失敗した。

人類は何時の日にか超知性体になるかもしれないが、彼らはそれを自力では 出来ず始めは他の超知性体と同盟しなければならないだろう。「それ」がローダンに 細胞活性装置(訳注:細胞シャワーが正しい)を与えたとき、2万年の期間を 人類に与えた。今やローダンがこの期間になすべきことははっきりした。人類は 超知性体にならねばならない。

これらの全ての啓示でローダンがショックを受けたことを知って、「それ」は 彼に休息を取ることを許した。ローダンはかれの宿に戻りカルフシュと話した。 コスモクラートの使者はローダンと地球で働きたいと話した。カルフシュが 彼の動機について詳しく語る前に、「それ」は再びローダンを呼んだ。

ある予想外の事件のため、「それ」はローダンのエデンII滞在を短縮せざる を得なかった。ゼト・アポフィスが不死者の力の球形体への攻撃を再開した ようであった。超知性体が崩壊するときは何時も物質の窪地が作られる。 ローダンはワンダリング(Wandering)銀河で物質の窪地に入ったことを 思い出した。そこで彼はヤーミタラ(Jarmithara)、かつての超知性体、 と自称する存在を感じたことがあった。

超知性体が次の段階に進むと物質の泉(Matter Source)になる。ローダンは アトランと共に物質の泉に居たときにゴウルデル(Gourdel)と呼ばれる 存在に出会ったことを思い出した。最後に、物質の泉が進化すると、 コスモクラートに変わる。

ローダンは深淵の騎士(Knight of the Deeps)たち、コスモクラートの作った 組織、と関係をもった。彼らの目的は出来るだけ多くの物質の窪地と泉の生成と 安定性を保証することである。これらは大宇宙の分極を代表しており、 どちらか一方が他方を凌駕すると宇宙はもはや新しいエネルギーを得ることが 出来ず、ついには崩壊してしまうだろう。

その後、ローダンは宿に戻され、そこでカルフシュは彼と同行して来るべき 事業で援助するために地球に住むつもりであると告げた。ライレの眼を 使って二人の男は地球にテレポートして戻った。

かれの到着をもって、ローダンは人類が新時代に入ったと確信した。 3588年、グレゴリウス歴(訳注:西暦)は停止し、新しい暦は今新銀河歴1年 となった。


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