ルート246殺人案内 ( 花王フロッピー劇場/KIRARA/フェアリーテール )

発売:1990年付近(正確な発売年月日は不明) メディア:PC98(FD1枚組)
最終更新日 2007.02.27


−概要&感想−
 1990年はじめ頃、当時フロッピーディスクメディアを供給していた花王が「Withソフトシリーズ」と銘打って市販ソフトの体験版(TheCARD3やLotus123)を1枚添付した10枚パックメディア(よって10+1=11枚入り)を販売していた時期があった。21世紀の現在では信じられないだろうが、当時はFDDも決して安いメディアではなく、1枚ぶんお得ということで結構目を引いていたように思う。「花王フロッピー劇場」というのは、当時(今も?)花王がスポンサーだったお昼下がりの奥様向け連続TVドラマ番組が「花王愛の劇場」という名前だったので、それをもじって付けたのだろう。その一連の体験版シリーズのひとつ(No.9)がこのアドベンチャーゲーム「ルート246殺人案内」である。

 主人公「芝浦 涼」はT女子短大に講師として勤めていて、かつての教え子で現在「花王のOL」をしている「藤原 靖子」と恋人関係にある。ある日の朝刊に、靖子の親友であった「白井 果穂」がマンションで首を吊って死亡、という記事が載り、靖子はびっくりする。死ぬ2日前に果穂と会っていた靖子は、彼女の自殺に納得がいかず、主人公と共に事件の真相を突き止めようとする。果穂は別れ際に「国道246号線の近くに住んでいる誰かに会わなくちゃいけない…」と言っていたことを思い出した靖子は、「246」をキーワードに素人捜査を開始するのであった…というストーリーの犯人捜査アドベンチャーゲーム。CGの雰囲気は同社の「狂った果実」(1992年)と似ている。ストーリーに「花王生活科学研究所」が出てきて何気にヨイショも忘れていない(笑)
 千円ちょっとのFDパックのオマケという外見とは裏腹に、中身は実にしっかりとしたシナリオの探偵推理もので、頭を使って解かないと膨大な解答の組み合わせを試すことになり舐めてかかると痛い目に遭う。フェアリーテールの推理ものと言えば、「リップスティックアドベンチャー」「殺しのドレス」シリーズが有名であるが、本作のシナリオはそれらと比較しても遜色は無く、女の子のCGも可愛くてとても楽しめる作品。残念ながらお色気シーンは無いが、ちょっぴりそれっぽい内容の会話があったりなんかする(笑)

例えばこんなの↓
【 涼 】 「12日の午後10時〜11時の間、あなたは何処にいましたか?」
【 靖子 】 「何言ってんのよ、あなたと一緒だったじゃない!」
【 涼 】 「あっ、そうだったっけ・・・」
【 涼 】 「13日の午前1時頃の間、あなたは何処にいましたか?」
【 靖子 】 「その時間も、まだあなたと一緒だったでしょ」
【 涼 】 「ああ、思い出した、ベットの中だったっけ」
【 靖子 】 「ばか!」
(以上はゲーム本編より引用)

また、冒頭の↓という会話から判るとおり、元気の良いヒロインが主人公を振り回すところが実によろしい。

【 靖子 】 「どっちにしろ、このまま彼女が、自殺とされてしまうのは、納得がいかないのよね」
【 涼 】 「でもなー・・・」
【 靖子 】 「ねえ、私達で調べてみましょうよ・・・」
【 涼 】 「調べるといってもなー・・・」
【 靖子 】 「涼、どうせ大学は夏休みなんでしょう」
【 涼 】 「そりゃあ、そうだけど・・・靖子はどうするんだい? 仕事があるだろう」
【 靖子 】 「私は、まだかなり有給休暇が残っているからそれを使うわ」
【 涼 】 「・・・でもなー・・・」
【 靖子 】 「ちょっと!! はっきりしてよ!」
【 靖子 】 「私と一緒に、捜査するの! しないの!」
【 靖子 】 「返事によっては、このピッチピチの彼女をなくす事になるわよ!!」
【 涼 】 「えっ!?」
【 靖子 】 「どっちなの!」
【 涼 】 「どっちといわれても・・・」
【 靖子 】 「私と一緒に捜査に行くわね!!」
【 涼 】 「はっ、はい!」
【 靖子 】 「よーし、・・・じゃあ、善は急げよ、早速出かけましょう」
【 涼 】 「出かけるって何処へ・・・?」
【 靖子 】 「捜査に決まっているでしょう!!」
〜中略〜
【 涼 】 「確かにかわいいんだけど、ワガママで気が強いのが、たまに傷なんだよな・・・」
【 靖子 】 「なに? そんなに見つめたら照れるじゃない・・・」
【 涼 】 「いや、べつに・・・」
(以上はゲーム本編より引用)

 ちなみに、私が就職した会社が国道246号沿い(西麻布2丁目)にあったが、このゲームのような刺激的な事件どころか残業の嵐で、開発現場の床で製品出荷用のエアキャップ(通称プチプチ)にくるまって仮眠をとったまま朝を迎えたことが数知れず、「これじゃルート246残業案内じゃねーか」と愚痴ったことあり。

−攻略指針−
 このゲームの面白いところは、好きな時に警察署に行って、ヒロインのお姉さんで刑事の藤原淑子にプレーヤーの推理の結果を話せるところにある。ここで彼女に推理の結果&証拠を提示して正解(真犯人)にたどり着いた時点でゲームクリアとなる。これは裏返すと、推理が固まらないといつまでたってもクリアできない事になり、また、関係者の証言を聞き逃しても姉の質問に答えられず詰まってしまう。面倒でもメモを取りながらでないと後でこんがらがること必定。
 捜査自体も、美少女ゲームにありがちな「あっと驚く新展開」「あらあら証拠が勝手に主人公の元へ…」などという虫のいい展開は全くないので、地道に関係者に質問をして返事をもらい、それを元に次の関係者へと質問を繰り返す。

−詳細攻略−
事件の核心に迫った(笑)強烈なネタバレが入っていますので閲覧には特に注意して下さい。

↓以下は背景色と同じ色ですので、マウスでドラックするか、CTRL+Aキーを押して閲覧して下さい

特に決まった攻略順序というのは無く、関係者に質問して得られた回答が正か偽かを判断する。

キーポイントは
・果穂が殺されたときの現場の状況を注意して読む
・果穂のワンピースに付着した血痕を分析して、犯人の血液型が「B型」であることを突き止める
・果穂との身長差をチェックする。果穂は162cm
こと

【 攻略ルート例 】

マンション/実家/警察署に行く

一旦自室に戻る

警視庁へ行く

警察署へ行く

果穂のマンションへ行く

907号室へ
(花瓶が無い・アドレス帳を調べる・ワンピースが変)

906号室へ(留守)

世田谷ロックへ

自室に戻って会話
(ここで246の話が出る)

果穂のマンションへ
(アドレス帳を調べる)

<<関係者全員に質問>>

自室に戻ると姉から留守電

警視庁へ行く

写真の足下を見る

東都大学病院へ行く

<<関係者全員に質問>>
(注 アリバイで他の人の名前が出たら、その人に会いに行って裏をとること)

906号室へ
(AM1:00に物音)

<<関係者全員に上記の時間のアリバイを聞く>>

自室で謎解き一回目

自室に戻って出ようとするとワンピースの話

907号室へ
(タンスを調べるx2回)

花王本社ビルへ
(聞く→血液型 を忘れないように)

<<関係者全員の血液型を聞く>>
(注 実は犯人の血液型さえ聞けばクリアできる)

謎解き2回目

【 エンディング 】

【 謎解きの回答 】

・死は何だったの? 2

・それはどうして? 3

・何の写真? 1

・何処で分かった? 5

・犯人は男? 1

・犯人は誰? 8

・動機は何か? 5

・どうやって? 1

・死亡推定時刻は? 2

・何処で殺されたか? 2

・運び込まれたのはいつ? 3

・あの日無くなったものは? 4


(参考文献)
・なし


リストへ戻る